目次
ワインの基本情報
ワインの特徴、おすすめポイント
シャトー・ギローは、1766年にギロー家が取得して以来、品質向上に努め、1855年の格付けでは見事1級に選ばれました。特に1983年にグザヴィエ・プランティー氏が支配人に就任してからは大改革が行われ、厳しい選果と完熟果実のみの収穫により、めざましい発展を遂げてきたのです。
その結晶とも言えるのが、この2014年ヴィンテージ。セミヨン65%とソーヴィニヨン・ブラン35%をブレンドし、淡い黄金色の外観から蜂蜜やアプリコット、レモンなどの華やかな香りが立ち上ります。口に含むと、爽やかな柑橘系の果実味が広がり、長く心地よい余韻が続きます。
ソーヴィニヨン・ブランの比率が高いにもかかわらず、ワインがとてもリッチなのは、遅摘みと何度もの選別収穫により、最も完熟したブドウだけが使われているから。プランティー氏の指導の下、酸化防止剤の使用を最小限に抑え、補糖も禁止するなど、自然に近い造りを心がけることで、最高品質のソーテルヌワインを生み出しているのです。
ロバート・パーカー氏も『グザヴィエ・プランティーのおかげで、今このシャトーは絶頂期にある』と評価するほど。2006年にはプジョー・シトロエンのロベール・プジョー氏やドメーヌ・ド・シュヴァリエのオリヴィエ・ベルナール氏など、錚々たるメンバーによる共同所有となり、さらなる飛躍を遂げています。
この2014年ギローは、ソーテルヌ地域屈指の生産者が手がけた、華やかさと厚みを兼ね備えた珠玉の1本。リッチな味わいをお求めの方におすすめのワインです。