ワインの基本情報
ワインの特徴
シュロス・ゴベルスブルクは、実に850年もの長きにわたりオーストリアのカンプタールでワイン造りを続けてきた歴史ある名門ワイナリー。12世紀にブルゴーニュから広がったシトー派の修道士たちが1171年に最初の畑を取得して以来、この地のブドウ栽培に多大な影響を与えてきました。
そんな由緒あるシュロス・ゴベルスブルクが手がけた2020年のリード・ガイスベルクは、彼らの情熱と技術の結晶とも言える記念すべきヴィンテージ。グラスに注ぐと、まずはアプリコットを思わせるフルーティな香りが立ち上り、そこに黒い岩を砕いたようなスパイシーなニュアンスが加わることで、より一層の深みと広がりを与えています。
口に含むと、豊かな旨味と塩味が一体となって広がります。クリスタルのように澄んだ酸味が清涼感をもたらし、ワインに生き生きとした印象を与えます。さらに、トロピカルフルーツ、特にパッションフルーツを連想させる風味が加わることで、華やかさと愉悦感が生まれるのです。
このリースリングの特筆すべき点は、その上品さと芳香の豊かさ。しっかりとした構造を持ちながらも完璧なバランスを保っており、飲み手を飽きさせません。持続可能な農法で育まれたガイスベルクのブドウは、刺激的な純度と結晶性を備え、テロワールの個性を如実に表現しています。
風通しの良い畑で育まれたブドウは、エレガントで穏やかな個性を持つリースリングへと生まれ変わります。白い花を思わせる繊細な香りに、綺麗な酸と豊かながらも柔和なミネラル感のバランスが秀逸。まさに、オーストリア最古のワイナリーが長年の経験と情熱を注ぎ込んで生み出した、優しく洗練された味わいと言えるでしょう。
このリード・ガイスベルクは、野菜料理や魚介、白身肉などと好相性。和食全般とも非常に合わせやすく、その優しく上品な味わいは料理の美味しさを引き立ててくれることでしょう。
850年の歴史を誇るシュロス・ゴベルスブルクが、記念すべきヴィンテージに込めた想いと技術の結晶。オーストリアを代表する銘醸畑が生み出した、エレガントで洗練された味わいを、ぜひ食卓でご堪能ください。