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ワインの基本情報
ワインの特徴、おすすめポイント
サン・ジュリアンの名門、シャトー・ランゴア・バルトン。1821年にアイルランド人トーマス・バートンによって購入されて以来、バルトン家が所有し続けている由緒あるシャトーです。
同じ村にある「レオヴィル3兄弟」の一角を占めるレオヴィル・バルトンと同じ施設と醸造方法を採用しながら、よりお手軽に楽しめるワインとして位置付けられています。1986年からは、アントニ・バルトン氏が全面的に経営を引き継ぎ、さらなる品質向上を追求。新たな管理人ミシェル・ラウル氏のもと、厳しい選果と新樽の使用により、その品質は「スーパーセカンド」と呼ばれる2級シャトーに迫るレベルにまで高まっているのです。
そんなランゴア・バルトンが生み出した2017年ヴィンテージは、深みのあるガーネットパープルの色合いが印象的。グラスに注ぐと、黒すぐりやブルーベリー、ブラックラズベリーを思わせる純粋な果実香が立ち上り、下草やダークチョコレート、バイオレットのニュアンスが重なります。
口に含むと、中盤からフィニッシュにかけて魅惑的な黒や青系果実の風味が広がり、粒状のタンニンと心地よい酸味がワインを引き締めています。余韻も長く、芳醇な果実味が印象的です。
ランゴア・バルトンならではの気品と濃密さを兼ね備えた、魅力的な仕上がり。まさに、サン・ジュリアンの真髄を体現するワインと言えるでしょう。
頑固なまでにリアリストのバルトン氏は、「ワインは消費者が買い、飲むまでは売ったことにはならない」という信念のもと、驚くほどリーズナブルな価格設定を貫いています。その品質の高さを考えれば、まさに買い得と言える1本です。
メドック格付け第3級に選ばれた実力を、ぜひお手頃価格で体験してみてください。