ワインの基本情報
ワイン名 | 2019 Descendientes de José Palacios Moncerbal |
日本語名 | デセンディエンテス・デ・ホセ・パラシオス モンセルバル [2019] |
点数 | 98点 (パーカーポイント、Wine Advocate) |
価格 | ¥15,598 (1.5万~1.9万円台) |
生産者 | Descendientes de José Palacios |
格付 | – |
産地 | スペイン、カスティーリャ・レオン、ビエルソ |
色 | 赤 |
甘さ | ドライ |
品種 | メンシア96%、白品種 4% |
店舗名 | ウメムラ |
ワインの特徴、おすすめポイント
デセンディエンテス・デ・ホセ・パラシオスは、1990年代にプリオラートの復興を導いたアルバロ・パラシオス氏が、甥のリカルド氏とともに1999年にビエルソのコルジョン村で設立したワイナリーです。「ホセ・パラシオスの子孫たち」という名の通り、アルバロの父であるホセの遺志を継ぎ、新たな産地での挑戦に乗り出しました。
そんな彼らが手がける2019年の「モンセルバル」は、ビエルソの代表品種メンシアを主体に、わずかな白ブドウをブレンドした”ビノ・デ・パラヘ”(特定の区画のワイン)。1.51ヘクタールの複数の区画から収穫されたブドウは、全房発酵と天然酵母による発酵を経て、オークの大樽で46日間醸されます。その後、オーク樽で11ヶ月間熟成することで、透明感あるエレガントなスタイルが生み出されるのです。
グラスに注ぐと、スミレや白い花、シトラスのような華やかなアロマが立ち上ります。口に含むと、テクスチャーに富んだ長く優しい味わいが広がり、見事なフィニッシュへと導かれます。花やハーブ、ベリー、大地、時にはミルキーなニュアンスも感じられ、複雑に変化していく様子を楽しむことができるでしょう。
この畑のブドウ樹の息吹を感じるかのような、結晶のようにキラキラと輝く味わい。その透明感は、まるでフルーツウォーターが流れているかのような印象を与えます。
2019年は暖かな年でありながら、2018年のようなフレッシュさと品格を保っている点が特筆すべきポイント。ワイナリーの進化とともに、新樽の使用量を減らしながら、品質を追求し続けている証と言えるでしょう。
220もの区画に分かれた45ヘクタールの畑は、いずれも険しい斜面にあり、スレート土壌が特徴的。ラバを使った昔ながらの耕作方法で育まれたブドウからは、非常に香り高く繊細なワインが生み出されるのです。
標高差のある土地で育まれるメンシアは、早い発芽と成熟が特徴。アルバロ氏はビエルソのワインを「北ローヌとブルゴーニュの中間」と表現しており、その個性を存分に堪能できる1本と言えるでしょう。