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ワインの基本情報
ワインの特徴、おすすめポイント
シャトー・クーテは、ボルドーのソーテルヌ地区で最も古い歴史を誇る名門シャトーの一つ。1855年の格付けではトップクラスの第1級に選ばれ、常にライバル・シャトーと頂点を競い合ってきました。現在は38.5haの敷地を所有し、栽培方法の見直しや設備の改修など、品質向上に余念がありません。
そんなクーテが生み出した2020年ヴィンテージは、レモンやグレープフルーツ、マンゴーやライムの花々が織りなす鮮やかなアロマに始まり、アーモンドやハチミツ、藁や海水のニュアンスが複雑に絡み合います。口に含めば、天上のような強度と驚くべき落ち着きが感じられ、サテンのようになめらかな質感と洗練された酸味が長く続きます。
この年は、評価の高い2019年にわずかに及ばないものの、その抑制されたエネルギーは時とともに翼を広げ、いずれ兄弟を追い越すことになるでしょう。ロバート・パーカー氏も「信じられないほどリッチな、とろりとしたワイン」「ディケムと双璧」と最高級の賛辞を送っているほどです。
そのクオリティの源泉は、ガロンヌ川の支流がもたらす理想的な気候条件と、除草剤や殺虫剤を使わない伝統的な栽培方法。セミヨン、ソーヴィニヨン・ブラン、ミュスカデルをブレンドして醸造されるワインは、「エレガンスとバランスの取れた甘さの規範」と称えられるほどの逸品なのです。
ドライマンゴーやアプリコットを思わせる芳香に、シトラスのマーマレードやハチミツのような味わい。複雑さと奥行きを兼ね備えた、長期熟成も可能な1本です。