目次
ワインの基本情報
ワインの特徴、おすすめポイント
シャトー・ギローは、ソーテルヌ格付け第一級に輝く実力派シャトーです。1766年にギロー家が取得して以来、品質向上に努め、特に1983年にグザヴィエ・プランティー氏が支配人に就任してからは大改革が行われ、めざましい発展を遂げました。
厳しい選果を行い、完熟した果実のみを収穫。酸化防止剤の使用を最小限に抑え、補糖も禁止するなど、自然に近いワイン造りを心がけています。その結果、アカシアの花から採った蜂蜜のような香りや、アンズのような酸味を感じさせる素晴らしい貴腐ワインが生まれました。
さらに、シャトー・ギローは1855年の格付けでプルミエ・クリュに選ばれたシャトーの中で、初めて有機栽培の認証を取得。25年以上にわたる環境保全への取り組みが実を結びました。畑仕事やワイン造りのあらゆる面で、自然への配慮と尊敬の念を大切にしているのです。
ソーテルヌ特有の微気候も、ギローワインの個性を生み出す大きな要因。朝霧によるボトリティス菌の発生、昼間の太陽と風によるブドウの凝縮、多様な土壌が織りなす複雑味。そうした自然の恵みを丁寧に引き出すことで、他にはない味わいを実現しているのです。
2015年ヴィンテージは、レモンやライムの爽やかな香りに加え、パラフィンやハニカムのニュアンス、チョークや生姜の風味が複雑に重なり合います。口に含むと、柑橘類の鮮やかな味わいとミネラル、旨味が見事に調和。ピリッとしたフィニッシュが印象的な、バランスに優れた逸品です。