ワインの基本情報
ワイン名 | 2020 Raúl Pérez Ultreia Saint Jacques |
日本語名 | ラウル ペレス / ウルトレイア サン ジャック [2020] |
点数 | 93-94点 (パーカーポイント、Wine Advocate) |
価格 | ¥3,748 (3000円台) |
生産者 | Raúl Pérez |
格付 | – |
産地 | スペイン、カスティーリャ・レオン、ビエルソ |
色 | 赤 |
甘さ | ドライ |
品種 | メンシア |
店舗名 | 紀伊国屋リカーズ |
ワインの特徴、おすすめポイント
ウルトレイア・サン・ジャックは、スペインの新星品種メンシアから造られる、ラウル・ペレス氏渾身のスタンダード・ワインです。
深みのあるルビー色に、ワイルドベリーやブラックチェリー、プラムなどの果実の香りに加え、スミレやバニラ、甘草などの複雑なアロマが織りなす魅惑的な香りが特徴です。口に含むと、凝縮感のある果実味が口いっぱいに広がります。爽やかな酸味とシルクのようになめらかなタンニンが見事に調和し、奥行きのある余韻へと導きます。
このワインは、樹齢80~90年の古木のメンシア100%から造られています。小石交じりの粘土質土壌で育まれたブドウは、まろやかな果実味としっかりとしたタンニン、爽やかな酸味を備えており、上質なピノ・ノワールを想起させる洗練された味わいが特徴です。
ラウル・ペレス氏は、このワインの造りに最も神経を払っていると語っています。樽での長期熟成などをせず、ブドウ本来の味わいを最大限に引き出すことにこだわっているのです。その結果、トップキュヴェに迫る素晴らしい品質を実現しています。
この地域、ワイナリー、畑について
このワインを生み出したのは、世界で最も注目されるワインメーカーの一人、ラウル・ペレスです。彼は1994年、わずか22歳で自家のワイナリーでワイン造りを始め、以来「新しいスペイン」と呼ばれる動きの最前線に立ち続けています。2005年に独立し、瞬く間にビエルソ地方の指標となるワイナリーを設立しました。
ラウル・ペレスは、数々の賞を受賞し、世界的な出版物から「世界最高のワインメーカー」と称賛されています。しかし、彼の天才性は謙虚さと寛大な精神によって上回られており、そうした姿勢がワインにも表れています。彼のワインは「ワインメーカーのワイン」というよりも、それぞれの村や畑の純粋な表現なのです。
ビエルソは今、世界が注目するワイン産地です。ローマ時代から続く長いワイン造りの歴史を持ち、2000年以降は新進気鋭の生産者たちがメンシア種から高品質な赤ワインを次々と生み出し、一躍脚光を浴びるようになりました。そのムーブメントを牽引したのが、ラウル・ペレスです。伝統を重んじつつも、自身の直感に従って柔軟なワイン造りを続ける彼は、世界で最もエキサイティングなワインメーカーの一人と評されています。
ラウル・ペレスのワインは、自然への敬意を持って生み出されます。畑では馬を使って耕作し、土壌と古木の手入れに細心の注意を払います。醸造では各区画の個性を最大限に引き出すため、必要最低限の亜硫酸以外は一切の添加物を使用せず、新樽の使用も控えめにしています。その結果生まれるワインは、正確性と透明感を備えた、調和の取れたクリーンなスタイルなのです。