ワインの基本情報
ワイン名 | 2020 Teso la Monja Románico |
日本語名 | ロマニコ [2020] |
点数 | 92点 (パーカーポイント、Wine Advocate) |
価格 | ¥2,380 (2000円台) |
生産者 | Teso la Monja |
格付 | – |
産地 | スペイン、カスティーリャ レオン、トロ |
色 | 赤 |
甘さ | ドライ |
品種 | ティンタ・デ・トロ |
店舗名 | 紀伊国屋リカーズ |
ワインの特徴、おすすめポイント
2020年産のロマニコは、トロとバルデフィンハスの村にある10〜35年の若木のティンタ・デ・トロ種のブドウを使用して製造されました。伝統的な方法で発酵し、足で踏みつぶし、優しくポンプオーバーを行い、自社畑から選抜した天然酵母を使用し、6ヶ月間使用済みのフランス産オーク樽で熟成させましたが、ワインの全量ではなく、一部をステンレス製のタンクで熟成させています。このワインはクリーンで、ジューシーでモダンな味わいで、ベルベットのようで豪華な質感と、オークが上手く溶け込んでいます。
色合いは深いルビー色で、グラスの中で濃厚さが感じられます。香りは、ブラックベリーやプラムなどの熟した黒系果実やバニラ、ほのかなスパイスの香りが複雑に絡み合っています。口に含むと、凝縮感のある果実味が口いっぱいに広がり、なめらかなタンニンとしっかりとした酸味がバランス良く感じられます。余韻にはほのかなオークの風味が残ります。
この地域、ワイナリー、畑について
テソ・ラ・モンハは、スペインワイン界の金字塔を打ち立てたエグレン家が、2007年にトロの更なる魅力を求めて新たにスタートさせたボデガです。エグレン家はこれまで、テルマンシアやヌマンシアなど、醗酵前の低温浸漬と新フレンチバリックによるMLF後に熟成を行う、モダンで主張のはっきりとしたスタイルのワインを得意としてきました。特にティンタ・デ・トロ種特有の力強さを活かしたスタイルで、トロをスペインを代表する銘醸地へと押し上げました。
しかしテソ・ラ・モンハでは、ティンタ・デ・トロ種の「可憐さ」や「奥ゆかしさ」を引き出す、新たなスタイルのワイン造りに挑戦しています。ティンタ・デ・トロは果肉が透き通っており、自根のブドウであることに加え、9月に入ると昼夜の寒暖差が30度にもなる独特の気候がワインに個性を与えます。
畑では、トロのテロワールを最大限表現するため、ビオディナミ農法を実践。平均樹齢50年以上、古いものでは130年以上の古樹を大切に育てています。個性の異なるバルデフィンハス村、ビラブエナ村、ハラ村の3ヵ所の自社畑のブドウをブレンドすることで、ワインに複雑味をもたせています。
2013年にはギア・ペニンでワイナリー・オブ・ザ・イヤーを獲得し、名実ともにトロ、そしてスペインのトップワイナリーとなったテソ・ラ・モンハ。エグレン家の情熱と挑戦が生み出す唯一無二のワインを、ぜひお楽しみください。