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ワインの基本情報
ワインの特徴、おすすめポイント
シャトー・ラ・トゥール・カルネは、12世紀に起源を持つメドック地区の由緒あるシャトー。1855年の格付けでは第4級に選ばれましたが、長らく無名に近い存在でした。しかし2002年、ボルドーワイン界のリーダー的存在であるベルナール・マグレ氏が買収して以来、めざましい変貌を遂げています。
マグレ氏の手腕により、ほとんどのヴィンテージでパーカーポイント90点以上を獲得するほどの品質向上に成功。加えて著名なエノロジスト、ミシェル・ロラン氏の参画も得て、現代的なスタイルのワインとして人気を博しているのです。
そんなラ・トゥール・カルネが生み出した2020年ヴィンテージは、ラズベリーやカシス、シガーの包み紙、腐葉土など、豊かな香りが特徴的。口に含むと、ベルベットのようになめらかな質感が広がり、フルボディでありながら見事なバランスを保っています。
その秘密は、深い砂利と石灰岩を多く含む粘土質土壌。穏やかな斜面に広がる130ヘクタール以上の畑は、過去10年ほどの間に次々と獲得されたもので、濃厚で洗練された味わいを生み出す源となっているのです。
フルーティーでありながら引き締まった風味、口いっぱいに広がる果実味は、このシャトーならではのスタイル。メドック格付けシャトーの中でも特にコストパフォーマンスに優れ、現代的な味わいを求める人々を魅了し続けています。
かつては眠れる存在だったシャトー・ラ・トゥール・カルネが、今まさに大きな飛躍を遂げようとしている。そのエネルギーに満ちた1本を、ぜひお試しください。